日本の夏、パソコンの夏

こんにちは、AKIRAです。

お盆シーズンが到来し、季節は夏真っ盛り。30℃を超える真夏日も多く、私はエアコンの効いた室内から出ることができません。熱に弱いのは私だけでなくパソコンも同じ。暑すぎる環境で使っていると故障の原因となってしまいます。

先日、「2か月ほど前から、ゲーム中にパソコンが急に再起動してしまう」というご相談をいただきました。お客様自身でWEBで調べたり、詳しい知識を持つ知人に相談したりしたものの原因や解決策が分からなかったそうで、とてもお困りのご様子でした。

フロントパネル外周が七色(写真では紫)に光っていますが、お客様のご要望で消灯することにしました

お預かりしたのは大きなゲーミング用デスクトップパソコン。最新のCPUとグラフィックスカード、さらには2TBのm.2 SSD搭載のハイスペックなパソコンでした。お客様ご指摘の症状は再現できませんでしたが、いろいろ調査してみると・・・高負荷時にGPUの温度がなんと100℃近くにまで達していました!これほどの高温だと、熱暴走してパソコンが突然落ちたり、内部の部品が壊れてしまいます。

CPUやGPUは一番の熱源のためそれ自体にファンが付いていますが・・・

パソコンにとって熱は大敵です。高性能な部品はその分発熱量も多いため、それに見合ったファンを取り付けるのが一般的です。お客様のパソコンはBTOショップブランドのもので、ケースに4つのファンが搭載されていました。しかし、UEFIの設定によりファンの動作が静音モードになっていたので、まずはそれをゲーミングPC用に最適化しました。ところがその効果はあったものの、吸気と排気のバランスが悪いため内部にまだ熱がこもっています。そこで、エアロフロー(パソコン内部の空気の流れ)が良くなるようにファンの向きを変更し、さらにケースファンを前面に1つ追加することにしました。

エアロフロー改善後の内部の様子

結果、エアロフローは大幅に改善され、高負荷時でもGPUの温度を70℃程度までに抑えることができました。夏、握れないほど熱くなった車のハンドルのようだったケース表面の温度も、普通のパソコン並みになりました。パソコン全体の温度が何十度も下がったため、お客様はとてもビックリ。温度上昇によるトラブルが解消できそうで、とても喜んでいただけました。

熱に弱いのは人間もパソコンも同じですが、パソコンはみずから調子が悪い理由を教えてくれないことがほとんどです。トラブルに遭遇して対処方法が分からないときはすぐにアビッツへご相談ください!

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