持地院ライブ配信:雨の中でもつながる心

9月22日秋分の日。この日はお彼岸の中日。お寺には先祖供養のために多くの方々が集まる大切な日です。我々は今回も酒田市の良茂山 持地院さまで、毎年恒例の持地院チャリティ寄席と秋彼岸会供養あきひがんえくようの様子をYouTubeでライブ配信を行いました。

昨年は参拝者や観客が多く、座席が足りなくなるほどの盛況ぶりでした。今年はその経験を踏まえ、持地院の大滝住職や役員の方々が、昨年よりも多めに座席を用意してくださっていました。

しかし、当日は朝から酒田を大雨が襲い、大雨警報や河川氾濫注意報なども出ていたため客足は少なめでした。それでもライブ配信を通じて、多くの方々がリアルタイムで行事に参加してくださいました。

★配信内容はこちらです。

9月22日(日・祝日)チャリティ寄席「講談師、神田蘭氏による独演会」&秋彼岸会供養

  • 第一部 : 持地院チャリティ寄席 ー 講談師 神田かんだ らん
  • 第二部 : 秋彼岸会供養

第一部は「持地院チャリティ寄席」です。今年は講談師の神田蘭さんを特別ゲストとしてお迎えしました。彼女の軽妙な語り口はさすがプロ。講談師は日本に90名ほどしかいないとお話しされていましたが、なんといっても声が素晴らしく綺麗!

大雨の中でも起こし頂いたお客様。人数は非常に少ないですが、その分ひとりひとりに視線を配りながら語られていました。
神田蘭氏は、日本にわずか90名しかいない講談師のひとり。本堂に響き渡るその美しい声と語り口は、まさに圧巻でした!
その雰囲気をできるだけ配信しようとしましたが、やはり現場で見る「らんちゃん(!)」はとっても魅力的です。

講談の内容はここでは触れませんので、続きはこちらでご覧ください。

小さなお子様は終始、釘付けされたかのように見入っていました。
黒板に書かれた ①そうだ ②なんで ③ガンバレ ④らんちゃん の文字。

あっという間に50分が経った寄席の後には、少し休憩を挟んで第二部が始まります。大滝住職をはじめとする総勢6名の僧侶による秋彼岸会供養あきひがんえくようが厳かに執り行われました。

秋彼岸会供養の様子。チャリティ寄席とは空気感が違い、厳かな雰囲気に変わります。

この後、住職の説法で終わります。その内容は「誹謗中傷ひぼうちゅうしょう」。SNSが当たり前となったこの近代社会に対して、はるか昔からある仏教の教え「身口意しんくい三業さんごう」で説かれていました。

身口意しんくい三業さんごう」の意味は次のとおりです。

  • 身業:身体的な行為や動作、所作
  • 口業:言語による表現や語業
  • 意業:思慮分別や意思的行為、思業

仏教では、「人間の行いは身口意の三業で成り立っていて、これらの行いを浄めることで心地よく過ごせるようになる」と教えられています。三業を浄めるには、自己中心的なわがままやこだわり、執着、欲望のコントロール、他者への配慮などが求められます。

仏教の教えである「身口意の三業」を通して、SNS社会の誹謗中傷について説法される大滝住職。
約2,500年前に始まった仏教の教えは、今もなお現代に通じる普遍的な真理を伝えています。
さらに、それを今の社会状況に合わせて説かれる住職の柔軟さと深い洞察力にも驚かされます。

いつもながら見事!と思える内容と柔らかい話し方で説法をする大滝住職。見ているお客様は唸るばかり。心に突き刺さるような刺激を受けた方もいらっしゃると思います。

法話と共に、視聴者の皆様もオンラインを通じて心を合わせ、先祖への感謝と供養を捧げることができた時間だったと思います。

大雨の影響で会場に来られなかった方々にも、こうしてライブ配信を通じて参加していただけたことをとても嬉しく思います。過去の配信動画は「持地院YouTubeチャンネル」で閲覧もできますが、今後もオンラインを通じてこのような大切な行事を多くの方々に届けていけたらと思います。また、無事に撮影と配信を終え、大滝住職とご家族さまにも温かい言葉で労っていただいたこと感謝申し上げます。

当社では動画撮影や編集、AV機器に関するご相談を承っております。お手伝いができることがありましたら、ぜひご相談ください。

※「持地院YouTubeチャンネル」へのリンクは大滝住職より許可を得ています。

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