💻公官庁払い下げの中古PCには注意が必要!
アビッツのナミです。
春の兆しを感じたかと思うと急に雪。えっ?もう3月?と思うような天気で、新生活の準備を進めている方も多いのではないでしょうか。
そんな中、先日お客様からこんなご相談がありました。Windows VISTAのデータ移行をしたいということで、市の公共施設内で催された販売会(譲渡会?)でWindows11搭載の中古PC を購入したとのこと。そしてこの2台のPCを持参して来店されました。話を伺いながら書類など一式を見ていると、「公官庁払下げ中古パソコン大特価!」と書かれた新聞折り込みチラシがありました。そして、中古で購入されたパソコンを見ると CPUはWindows11非対応というモデルでした。

⛔️ 問題点:CPUがWindows11非対応
チラシには「Windows11搭載」と記載されていた現物のPCを見ると、実際にはCPUが非推奨なモデル(Intel Celeron 3855U)。Windows11は特定のCPU要件があり、非対応のCPUでは正常に動作しないことが多いです。実際、過去に似たようなPCをお持ち込みいただいたお客様が、WindowsUpdate後に再起不能になるトラブルを経験しました。このPCも同じようなリスクを抱えているため、注意が必要です。
特に、古いCPUでWindows11は快適に動作しないでしょう。当時はHDDモデルだったPCをSSDに換装して高速化したとしても、Celeron 3855Uでは演算性能があまりに低すぎます。
💡 過去の事例:悪質な販売業者が関与していることも
こうしたPCは、しばしば中古販売業者によって販売されることがあります。販売業者によっては、Windows11に対応していないPCに無理やりWindows11をインストールしていることがあり、その手法が非正規ライセンスである場合も多いです。別のメーカー製PCに貼ってあったラベルのOEMライセンスを流用していたPCもありました。加えて、CPUの世代番号を隠して販売する業者も少なくなく、購入後にトラブルを抱えることが多いのが現状です。
自動車業界で例えると、5ナンバーを3ナンバーとして欺き、車検が通らない中古車を30万円前後で販売しているようなイメージですかね。
ちなみにIntelの場合ですと第7世代以前のPCが該当します。オークションサイトでも1万円以下で販売されるようなPCが多く出回っています。Windows10のPCとしては事実上2025年10月14日でサポートが切れますので、言い方は悪いですが産業廃棄物を安売りしているんですよ…。
👀 今回のお客様の場合
今回のお客様は、PCをネットには接続せず、写真撮影や自治会文書、会計業務などに利用する予定でした。とはいえ、こうした中古PCの購入はリスクが伴います。特に、「公官庁払い下げPCだから大丈夫」と思い込んでいる方が多いですが、実際はその裏に隠れたリスクが存在することが少なくありません。
そもそも再販業者は、公官庁や大企業で使用されたPC(特にデータ)を廃棄する名目で代金をもらい、内蔵HDDをSSDに換装して再セットアップしてリサイクルしています。リサイクル自体は良いことですが、WindowsPC再販要求を満たさないものを再販することはいかがなものかと考えます。
この庄内を見る限り、こうした譲渡会やネット通販(特にAmazon、Yahoo、メルカリが多い)で購入される方が多いことに悲しくなります。当社に相談される方は農家、自治会で役員が大半を占めます。
⚠️ 注意喚起
中古PCを購入する際には、スペックやOSの互換性をよく確認しましょう。誤ると、そのお金(たいてい3~5万円ぐらい)は新品のPCの購入代金の足しになるでしょう。
✅正規のライセンスが使われているか確認することが重要です。
✅CPUが非推奨な場合は、安定動作を期待するのは難しいということを認識しましょう。
✅追加で2万円払うとMS-Officeがついてくるというのも非正規の可能性大です。
💬 当店のアドバイス
中古PCの購入はリスクを伴いますが、正しい情報と知識があれば安心して選べます。当社では中古PCは取り扱ってはいないため、できる限り安価な新品をおすすめしています。
もし、こうしたPCの購入を検討している場合は、必ず信頼できる専門店で相談することをお勧めします。当社でもアドバイスは無料です。安価に見えても、後々高い修理費がかかる可能性があります。高い勉強代だったと後悔しないよう心がけてくださいね。
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