自作ゲーミングPCの熱暴走を解決!高温の原因はCPUファンとグリス?

ナミです。新学期もはじまり、楽しいことが待っていそうでワクワクしている学生や社会人のみなさんこんにちは。新しいことにはストレスもつきもの・・・そんなときにゲームで解消している方も少なくないはずです。

さて、パソコンのご相談には、ゲーミングPCも多くあります。今回は、ゲームするたびに高温になり、ファンの音が気になって使えないとお悩みのお客様です。親子でご来店いただきました。

このデスクトップのゲーミングPCは、実は自作。組立の経験がないので動画配信サイトで学習し、部品調達も組み立ても自らされたそうです。では早速、調査してみましょう。

CPU負荷100%ではすぐに100℃になってしまいました。
タスクマネージャーで見ると、CPU負荷がすぐに100%となるのがわかります。
タスクマネージャーで見ると、CPU負荷がすぐに100%となるのがわかります。

高負荷テストをしてみると最大でCPUの温度が100まで上昇していることがわかりました。負荷が100%でないときにも温度が80℃から下がらないという状況・・・これは何か内部に問題がありそうです。パソコンを開いて詳しく調べてみます。CPUを観察してみると、CPUファンがぐらついていました。

多すぎるグリースはお手製だそうで…。
ヒートシンク側はこんな感じ。

CPUファンを取り外してみると、グリースの塗りすぎが原因だと判明。しかも、プッシュピン式になれていないためか、正しく取り付けてきておらず密着していないため、放熱ができていないことが分かりました。グリースを塗っても、1cmぐらい浮いてしまい密着していなかったのが原因です。このパソコンは縦置き。立てるとマザーボードが垂直になるため、ぐらついたCPUファンの片側上部がはずれていたのでした。

一般家庭でもこのように目づまりすることもあります。
丁寧にクリーニングしてご覧の通りすっきりしました。

CPUファンも取外し、目詰まりしたホコリを除去していきます。写真でも大変キレイになったことがおわかりになると思います。このあと、グリースの再湿布を(もちろん適量に)行い、CPUファンの取り付けをし直していきます。

CPU専用のグリースを適量で再湿布しました。
グリスは薄すぎてもダメ、厚く塗ってもダメ。

さて、内部の問題が解決したので熱計測をしてみると・・・。ログイン直後は40前後、高負荷テストでも60℃前後(最大77℃)に抑えられていることを確認。そしてテスト終了後にはすぐに温度が40℃程度まで下がっていました。

正しい取り付けもでき、配線もきれいにしておきました。
CPU負荷100%でも77℃に抑えられました。

そして高負荷の発熱時の排熱用に、ケース背面の排気ファンの動作設定も変更しました。お渡しの際には問題のあった内部の写真もご覧いただき、詳しくご説明させていただきました。熱上昇が抑えられ安心したご様子で、ご家族の方にも大変喜んでいただけました。

アビッツではメーカ製も自作パソコンでも、垣根なくご相談いただけます。動作が気になるとき、部品や組立のお悩みごともご相談ください。

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