犯人はまさかまさかの・・・

こんにちは、AKIRAです。

「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざがあります。「ある出来事が一見なんの関係も無いところに影響を与える」という意味ですが、パソコンでも同じように、一見関係無さそうな場所が原因でトラブルが起きていることがあります。

「まだ購入して1年もたっていないパソコンなのに何をするにも動きが遅かったり、電源を入れたら青い画面が出ることがあったり・・・😢」と困り果てたお客様がご相談にいらっしゃいました。

SSD搭載のパソコンですが、何をするにも動きが遅い状態です

こういったご相談はよくいただきます。たいていは、動きが遅いとかブルースクリーンなどはHDDやSSDの故障が原因なことが多いです。HDDについてはSSD換装で劇的に動作改善できた方をこのブログでたくさん紹介してきました。実際に換装した直後にOSがビックリしてブルースクリーンになることはあります(もちろん直します)。しかし、今回は少し様子が違います。

SSDにしては不自然なほどの動きの遅さ、実はSSDはおろかパソコン自体には何ら不具合はありませんでした。それは電源を入れた直後に、このような画面が表示されていたからです。

BIOS画面で表示されるエラーメッセージ

これはACアダプターのエラーを伝えるメッセージです。バッテリーは充電できるにも関わらず、BIOSの設定画面やハードウェアの診断結果でもACアダプターの異常を示していました。起動時に、ACアダプターからの電力が十分に供給されていないようです。

そして、先に進むと次はこのような画面になります。

回復キーを入力しないとパソコンが使えません

最近のWindowsUpdateによる「BitLocker」被害かと思いましたが、そうではありませんでした。余計なソフトをアンインストールしたりウイルス対策ソフトの入れ替えをすると、そこそこ動作の改善はできました。試しにACアダプターを外したり、他のACアダプターを挿したりするとパソコンは何事もなかったように起動します。おそらくBIOSは、ACアダプターを一種のドライバーとしてOSに提供すると推測。そしてそのACアダプターに異常があったため、OS起動後に電源関連のドライバーが動作不良を起こしたのでしょう。その結果、アプリケーションの動作にも影響を与えていたのだと思われます。

パソコンはまだ保証期間内だったのが幸いでした。お客様にACアダプターの故障を伝えるととてもビックリしていました。ACアダプターの交換をメーカーに依頼するようにご案内し、連絡先や依頼の方法をお伝えしました。後日、メーカーへの依頼を無事に済ませたと感謝の電話をいただきました。

今回は、ACアダプターの電源供給がパソコンの動作にも影響を与える珍しいトラブルでした。このほかにも、パソコンのトラブルの原因はさまざまです。まったく予想外のところに解決の糸口があることもあります。パソコンのことで困ったことや分からないことがあるときはアビッツにご相談ください!豊富な知識・経験を持ったプロフェッショナルがトラブルを解決します!

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