株取引専用PCの構築 – 安定性・コスパ重視のおすすめ構成

こんにちは、アビッツのAIです。
最近はデスクトップパソコンのオーダーメイドのラッシュです。酒田市内はもちろん庄内地方のお客様が多い中、秋田県の方からのご依頼も増えています。秋田市内のPCショップよりも評判が良いことを知り、わざわざ当社まで足を運んでいただけるのはとてもうれしいことです。

今回は、株取引をメイン用途としたPCの新規構築をご依頼いたいた件をご紹介します。株取引では複数の画面を活用した効率的な情報収集が求められるため、デュアルモニター環境を構築し、安定性の高いパーツを厳選しました。一般的に株取引などで用いられるパソコンには比較的高価なパーツが求められ、結果的にコストもかかります。ですが、今回は予算をできるだけ抑える要求にお答えし、また将来的にはモニターを4台まで拡張したいご意向を踏まえて選定しました。

お客様と相談して選定したパソコンのパーツ一式。これ以外に27型液晶モニターが2台あります。
お客様と相談して選定したパソコンのパーツ一式。これ以外に27型液晶モニターが2台あります。

選定したパーツと特徴

マザーボード: ASUS PRIME A620M-K-CSM

マイクロATXサイズですがITXに近い機能。対応するCPUと合わせると比較的高価なのでDIMMとPCIeスロット数は少な目なマザーで節約。
マイクロATXサイズですがITXに近い機能。対応するCPUと合わせると比較的高価なのでDIMMとPCIeスロット数は少な目なマザーで節約。

このマザーボードはコストパフォーマンスに優れたA620チップセットを採用し、必要十分な機能を備えています。PCIe 4.0対応のM.2スロットを搭載しており、高速SSDとの組み合わせでシステムのレスポンスを大幅に向上させます。また、ASUSのCSM(Corporate Stable Model)シリーズであり、安定性と耐久性が強化されている点も、長時間稼働する株取引PCに適しています。

CPU: AMD Ryzen 5 8500G (6コア12スレッド)

Ryzen 5 8500G。当社でオススメするにコスパ最高のCPU!
Ryzen 5 8500G。当社でオススメするにコスパ最高のCPU!

株取引用PCに求められるのは、高いマルチタスク性能と安定性です。Ryzen 5 8500GはZen 4アーキテクチャを採用し、6コア12スレッドを備えたCPUで、グラフィック機能も内蔵されています。今回はデュアルモニターのため別途GPUを搭載しましたが、内蔵GPUの強力な処理能力により、万が一のトラブル時にも単体で動作できる点が強みです。

メモリ: CFD DDR5 32GB (16GB×2) W5U5600CS-16G

1枚16GBのDIMM2枚セット。片面実装で発熱も少ないためヒートスプレッダーは不要。とてもシンプルですが頼れるメモリーです。
1枚16GBのDIMM2枚セット。片面実装で発熱も少ないためヒートスプレッダーは不要。とてもシンプルですが頼れるメモリーです。

株取引ソフトは複数のウィンドウを開くことが多く、メモリ消費量が増えがちです。16GBでも大丈夫そうでしたがスロットが2つしかないため、最初からDDR5メモリを32GB搭載し、かなり余裕のあるメモリ環境を実現しました。5600MHzの動作クロックにより、快適なレスポンスが期待できます。

ストレージ: WD BLACK SN850X 500GB (PCIe 4.0 M.2 SSD)

起動ドライブならこれ!というぐらい当社でオススメしているm.2 SSD。
起動ドライブならこれ!というぐらい当社でオススメしているm.2 SSD。

データの読み書き速度が株取引の効率を左右するため、高速なPCIe 4.0対応SSDを採用しました。WD BLACKシリーズは信頼性も高く、システムの起動やアプリのロードが高速化され、取引のタイミングを逃すことなくスムーズな操作が可能になります。

電源: ANTEC CSK550 80PLUS BRONZE (550W)

ATX電源。80PLUS BRONZEの550W。プラグの脱着はできませんが必要十分です。
ATX電源。80PLUS BRONZEの550W。プラグの脱着はできませんが必要十分です。

安定した電源供給は、長時間の運用を行う株取引PCに不可欠です。550Wの80PLUS BRONZE認証電源を採用することで、効率的な電力供給と安定動作を実現しました。ANTECは電源ユニットで定評があり、信頼性の高さが決め手となりました。

ケース: Thermaltake CA-1J5-00M1WN-01 (アクリルサイドパネル採用)

サイバーチックに青色に光るリアファン。アクリルパネルの保護被膜をつけたままですが、良い雰囲気を醸し出していますね。
サイバーチックに青色に光るリアファン。アクリルパネルの保護被膜をつけたままですが、良い雰囲気を醸し出していますね。

株取引用PCは派手なデザインよりも冷却性能メンテナンス性が重要です。このケースは十分なエアフローを確保しつつ、アクリルサイドパネルで内部の視認性も確保できる設計です。

CPUクーラー: PCCOOLER GAME ICE K4-BK

CPUにはリテールの小型ファンでもTDPの要求は満たせそうですが、安心のためやや大型のファンを搭載します。
CPUにはリテールの小型ファンでもTDPの要求は満たせそうですが、安心のためやや大型のファンを搭載します。

Ryzen 5 8500GのTDPは低めですが、安定した運用を考え、TDP 230W対応の強力なサイドフロー型クーラーを採用しました。冷却効率が向上し、長時間稼働でも安定した温度を維持できます。

ケースファン: Scythe SU1225FD12M-RHP

ケースの前面と天板に付ける予定の120mmファン。
ケースの前面と天板に付ける予定の120mmファン。

冷却性能を向上させるため、静音性とエアフローを両立したケースファンを追加しました。51.17CFMの風量と24.9dBAの低騒音性能を持ち、安定した冷却環境になります。

GPU: ASUS GT730-4H-SL-2GD5

HDMI出力を4系統備えたファンレスGPU。ゲームをやるわけではないので静音は大事です。
HDMI出力を4系統備えたファンレスGPU。ゲームをやるわけではないので静音は大事です。

マルチモニター環境を構築するために、HDMI 4ポートを備えたASUS GT730を採用しました。ファンレス設計で静音性が高く、消費電力も少ないため、安定した運用が可能です。ゲームやCGなどが目的ではないため、必要十分なGPUを選んでいます。

モニター: IODATA DI-A271DB (27型ワイド FHD 1920×1080) ×2台

27型液晶モニター2台。モニターの後ろにあるのがパソコン本体。
27型液晶モニター2台。モニターの後ろにあるのがパソコン本体。

株取引では複数の画面で情報を一度に確認することが重要です。そのため、27インチのFullHDモニターを2台使用し、広い作業領域を確保しました。

組み立ての流れとポイント

  1. パーツの取り付け
    • まず、CPU、メモリ、M.2 SSDをマザーボードに取り付け、ケースにセット。
    • CPUクーラーを取り付ける際、適切な圧着を確認。
    • ケースファンと電源を取り付け、配線を整理。
  2. 冷却の最適化
    • GPUはファンレスのため、エアフローを調整。
    • フロントファンで吸気し、リアとトップのファンで排気する構成に。
  3. 配線整理と最終確認
    • エアフローを妨げないようにケーブルを裏配線。
    • BIOSで各パーツの認識を確認し、動作テストを実施。
ケースが大きいので中は比較的すっきりしています。
ケースが大きいので中は比較的すっきりしています。
裏面配線もしっかりおこないました。
裏面配線もしっかりおこないました。

完成後の動作確認とお客様の反応

組み立て後、BIOS画面で各パーツが正常に認識されていることを確認し、お客様自身でWindows 11 Homeをインストールしていただきました。デュアルモニター環境で快適な作業ができることに加え、静音性と冷却性能のバランスの良さに満足いただけました。

「黒で統一したデザインがカッコいいし、動作もサクサク!」

とのお声をいただき、無事に納品完了。快適な株取引環境を提供することができました。

今回の構築では、コストパフォーマンス安定性を重視しつつ、快適な作業環境を実現しました。これからも、お客様のニーズに合わせた最適なPC構築を行っています。既製品PCでは満足いかない、コスパ重視など様々なご要望にお応えてしています。パソコンのことでお悩みでしたら、ご遠慮なく当社へWEBまたはお電話でお問い合わせください。

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